2023年07月05日更新

介護事業所の種類とその働き方の特徴

この記事では、介護事業所の種別とそれぞれの特徴、報酬体系や勤務形態について詳しく解説します。また、各事業所がどのような方に向いているかも紹介し、自身の目標や希望に合った最適な転職先を見つけるヒントを提供します。キャリアの節目である転職において、適切な情報と知識を得て、充実した介護職のキャリアを築くための指針となるでしょう。

介護業界は多様な事業所が存在し、それぞれに異なる特徴や働き方があります。本記事では、介護事業所の主な種別とそれぞれの特徴について解説し、どのような方に向いているかにも触れていきます。

特別養護老人ホーム（デイサービス、ショートステイを含む）

高齢者の入所や通所ケアを提供する施設で、24時間体制でサポートが必要な方が入居しています。定期的な勤務シフトや夜勤があり、連携したチームでの業務が行われます。報酬は、基本給に加えて夜勤手当や資格手当などの特別手当があることが多いです。また勤務形態はシフト制を採用している事業所が多く、24時間体制でのサポートが求められます。特別養護老人ホームや療養型病院は、できるだけ働いてバリバリ稼ぎたい人やチームでの協力が得意な方に向いているといえます。

訪問介護・居宅介護支援

利用者の自宅を訪問し、日常生活のサポートや介護を行う仕事です。柔軟な勤務時間や直行直帰ができ、自宅から訪問先への移動時間を節約することができるため、ワークライフバランスを重視したい方に適しています。報酬は訪問回数や時間帯に応じて支払われます。自分のペースで働きたい方や、直接利用者と関わることが好きな方に向いています。フレキシブルな働き方を希望する方や、自分のスケジュールに合わせて働きたい方にも適しているといえます。

グループホーム・共同生活援助

小規模な共同生活を提供する施設で、障がいや認知症のある方々への支援を行います。定員や利用者の特性によりスタッフの配置が行われ、コミュニケーション能力やチームワークが求められます。勤務時間は施設によって異なりますが、多くの場合、家庭的な雰囲気の中で働くことができます。アットホームな雰囲気の中で利用者とのコミュニケーションを重視したい方に向いています。チームでの協力が求められるため、コミュニケーション能力や協調性がある方に適しています。

介護老人保健施設・療養型病院

病院と介護施設が組み合わさった施設で、高齢者のリハビリや看護ケアを提供します。看護師やリハビリスタッフと連携して働くため、専門性を発揮したい方に適しています。給与体系は施設によって異なりますが、自分の専門性が給与に反映されることが多く、高齢者や病気に対するケアに興味や情熱を持っている方に適しているといえます。

ホームヘルパーサービス

ホームヘルパーサービスは、個人宅での生活支援や身体介護を行うサービスです。フレックスタイム制や週末のみの勤務など、自分の都合に合わせた働き方が可能です。報酬は訪問回数やサービス内容に応じて支払われます。自宅での生活支援や身体介護を行うため、利用者とのコミュニケーションや個別のニーズに対応する能力が求められます。利用者との一対一の関わりを重視したい方に向いているといえます。

介護福祉士派遣会社・施設運営会社

介護福祉士やケアワーカーの派遣や施設の運営を行う会社で、様々な施設で働くことが可能です。派遣先や施設によって勤務時間や報酬体系が異なるため、特徴は一概にはいえませんが、自分のライフスタイルにあわせた柔軟な働き方を見つけることができるかもしれません。一般的に派遣の場合は柔軟な働き方ができる一方、施設運営の場合は一定の勤務時間が求められます。様々な施設での経験を積みたい方にも向いているといえるでしょう。

それぞれの事業所の特徴や働き方によって、自分に合った職場環境や働き方を見つけることが大切です。自身のスキルや興味、働き方の希望を考慮しながら、転職先を選ぶことでより充実した介護職のキャリアを築くことができます。転職前に、自分にはどのような職場が適しているのか、あらためて検討してみましょう。